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〜南河内地域の公務員に伝えたい、一歩前に踏み出す勇気の大切さ〜大阪 南河内地域の公務員コミュニティ MIRAI-HUB 結成1周年

 
 
—-「繋がりが新たな繋がりを生んで、そこから熱量が生まれる。公務員に熱量が生まれることで、地域に活力が生まれる。」

大阪南東部、南河内地域の公務員等で結成されたコミュニティ「MIRAI-HUB」をご存知だろうか?
「南河内の公務員を盛り上げたい!」「楽しく前向きに、南河内をキーワードに人と人を繋ぎ、巻き込んで、南河内を楽しく盛り上げていく仲間を広げたい!」との思いで活動を開始したMIRAI-HUBが、2020年11月7日で結成1周年を迎えた。
  
今回、MIRAI-HUBの結成発起人で、富田林市都市魅力課の納 翔一郎(なや しょういちろう)さんに、MIRAI-HUBへの思い、そして日々の市役所での業務その他、公私問わず、富田林市、南河内、そして大阪の魅力発信に精力的に取り組むその想いを聞いた。

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写真:納 翔一郎さん

――富田林市 都市魅力課ではどんな仕事をしているのですか?

富田林市の宣伝・営業部隊として街中の魅力を探る・発信する

都市魅力課では、シティプロモーション、ふるさと納税、公民連携、広報誌制作や市公式ウェブサイト管理、SNS運用など、幅広く業務を行っています。私は、公民連携、シティプロモーション、ふるさと納税と、SNS運用の一部を担当しています。
 「富田林市の宣伝・営業部隊」という重要な役目を任せていただいているので、富田林の魅力をPRするためにも、庁内に留まらず街中を走り回っています。
 事務仕事も多く大変ではありますが、富田林市の知らなかった魅力を探して発信するのは、とても楽しいです。
 頑張れば頑張るほど、「富田林市」をより多くの人に知ってもらう機会が増えるので、どんどん突っ走ることに躊躇することなんて、今後も無いと思います。
  

――「富田林市公民連携デスク」とはどのような部署なのですか?

富田林市公民連携デスク(以下、公民連携デスク)は、昨年10月に設置されました。現在は9つの連携協定締結と約50社とのネットワークを持っています。公民連携デスクは、企業・団体さんからの相談や提案を一元的に受け付けるワンストップ窓口(コーディネーター)の役割を持つので、そこでは日々、企業等の方々と庁内各部局を繋ぐ「対話」が繰り返されます。

公民連携デスクができてから、庁内各部局とのマッチングに向けた調整に注力することはもちろんですが、まずは「公民連携」に対する庁内浸透と理解が必要だと思い、公民連携事例の情報共有や、各部局の課題と企業の提案、双方向からの情報集約と”繋ぐ”機能を持つワンストップ窓口を目指しています。

とはいえ、設立してまだ1年しか経っていないので、試行錯誤の毎日です。関わっていただける企業さんからもアドバイスを頂きながら、より信頼されるデスクになりたいと思っています。そのため、先ほど話した「対話」は本当に重要です。
 

①対話による相互理解
②スピード感
③「できない理屈」ではなく、「どうやったらできるか?」
④いかに「WIN-WIN」となるか?
⑤感謝と誠意の心を忘れない。

 

「対話」にあたり、私は常にこの5つを意識し、大切に取組んでいます。
 
 

――いま、納さん一押しの施策は?
FC大阪さんとの連携で取組む市民参加型インターネット番組「富田林テレビ」というもので、とてもやりがいを持っています。
毎月最終水曜日に生放送しているのですが、たくさんの市民に出演していただくなかで、「市民と市民のハブ機能」も備わり、自然と市民同士の繋がりが生まれる”場”になっているんです。それがめちゃくちゃ嬉しいですね。

まだご覧になったことのない方は、私のど素人なナビゲートも、ぜひ温かい目で楽しんで見てください(笑)。
 

――多くの仕事を進めるうえで、目標としている、心掛けていることはありますか?

行動」で示すことのできる公務員になりたい

私は「行動力の高い公務員」と「発信力の高い公務員」を目標に活動しています。この目標に向かう活動から得た知識・経験は、将来の自分を「市民から信頼される公務員」、「実行力・影響力の高い公務員」として成長させ、いわゆる”机上の空論”ではなく、実際の「行動」で示すことができる公務員になれると思うからです。

私に限らず、そんな公務員を目指す若い世代が1人でも増えれば、「市民から信頼される市役所」になり、結果、「富田林がもっといい街になっていく!」と信じて活動しています。

「発信力の高い公務員」を目指して今も取組んでいる”地方公務員ブロガー”は、もともとは私の課題だった「文章力の向上」のために始めたんです。でも、せっかくブログを書くなら、「人の役に立つ記事を書きたい」「納 翔一郎としてのブランディングを」という想いが湧いてきて(笑)。
今では最初の動機だった「文章力の向上」に加えて、この2つの想いを胸に、ブログを書き続け、「発信力の高い公務員=納 翔一郎」を目指しています。
 

――”地方公務員ブロガー”以外にも、富田林市の枠を超え様々な活動に精力的に取組まれています

同世代の公務員に伝えたい、一歩前に踏み出す勇気の大切さ

はい!MIRAI-HUBはそうですね、楽しんでやってます。
これまで、公務員交流イベントや勉強会などに参加しても、南河内の公務員は私1人だけ!?ってことが多かったんです。このことをとても課題に思っていました。

「南河内の公務員がどうすれば一歩前に踏み出せるのか?」「もしかしたら、同じ課題感や想いを持った公務員がいるのでは?」と思って募ってみたら、なんと4人も集まったんです。

その共通意識を持つ4人と昨年11月にMIRAI-HUBを立ち上げ、「南河内の公務員が元気に!アクティブに!そしてMIRAI-HUBという場が、一歩踏み出す支えとなるように!」との想いで活動しています。

MIRAI-HUBのキックオフイベントとして「南河内公務員LT交流会」を企画、実施しました。
想像した以上の50名を超える参加があり、南河内以外の公務員(なんと一番遠くは、茨城県神栖市から)も含め、本当に楽しく有意義な交流が出来ました。

今は、新型コロナ禍だからこそのチャレンジとして、「Zoom体験会」や、「MIRAI-HUB通信」というメルマガにも取組んでいます。今後もどんどんネットワークを広げ、楽しく取り組んでいきたいですね。
 

――地方公務員オンラインサロン(byHOLG)など公務員同士の繋がり形成に積極的ですね。その想いとは?

「繋がりが新たな繋がりを生んで、そこから熱量が生まれる。公務員に熱量が生まれることで、地域に活力が生まれる。」

地方公務員になって11年目。これは私にとってずっと変わらない行動理念です。
公務員は、全国に約330万人います。地方公務員だけでも約270万人います。その公務員が繋がっていくことで、更に新しい繋がりがどんどん生まれます。その結果、情報やノウハウの共有と意見交換(これも「対話」ですよね)を通じて、公務員の熱量は間違いなく高まると考えています。


公務員に熱量が生まれる、熱量が高まれば地域にもその熱量が伝達し、地域の活力に繋がっていくと考え、行動しています。

 
「繋がり」には、富田林市役所という一つの場所だけに留まっているだけでは得ることができない、人脈と知識・知見があります。「繋がり」を作るためには、全く知らないコミュニティの中へと自分を押し出す勇気が必要です。でも、その一歩さえ踏み出せれば、本当に良いことだらけです。

最近では、様々な新しい繋がりが生まれる中で、「今まで狭い世界で生きていたんだな」と感じることが多くなりました。これからも多くの人と繋がることが楽しみですし、より積極的に、知らない世界に飛び込んでいきたいです。
 

――#テイクアウト富田林の活動など、地域活動にも積極的ですね。

地域・市民の幸せとは、「笑顔が溢れること」

私にとって”地域”とは、「住む場所ではなく、暮らす場所」です。
ただただその場所に住む(居る)のではなく、生活という地域での行動を伴いながら暮らす場所、それが私にとっての”地域”であり、そこで暮らす人の行動が”地域”を良くも悪くも形成する要素だと考えています。

「富田林」は、私の大切な”地域”であることは言うまでもなく、”地元”であり”ふるさと”であり、”守りたい場所”です。そして、富田林市民とは、共に地域を創る、行動を共にする仲間だと考えています。

私にとって、地域や仲間である市民の幸せとは、「笑顔が溢れること」だと思っています。地域や仲間の笑顔のために#テイクアウト富田林を始めました。
でもその前に、富田林市の職員として、地域や市民に期待を超える満足と笑顔を与えられる公務員になれるよう頑張っていきたいですね。
 

――納さんが描く未来の大阪・富田林とは?

笑顔溢れる人で賑わう富田林。この街がずっと続いていくこと。

富田林市は、農業をはじめ地場産業が盛んで、歴史や文化も豊かですし、何より自然環境に恵まれた住み心地が良い街です。
そして私の一番の自慢は、人情味溢れる市民の皆さんです。いつもお互いを支え合い、笑顔溢れる人で賑わう街。この街がずっと続いていくこと。
これが私が描く、富田林の未来像です。
  
「地域愛」溢れた賑わいのある街、富田林。
この街をずっと大切に持続させるためには、今私が都市魅力課や公民連携デスクで取組む一つ一つの仕事が絶対に意味のある仕事だと思いますし、シティプロモーションによって「地域愛」を醸成することに繋がる、公私を問わない活動がさらに必要だと思っています。
 

――富田林市民の皆様へ

私はこれからも、富田林市が元気で笑顔溢れる街となるために、惜しみなく動き続けます。市民の皆さんに、”市役所と言えば、納くん!”と頼りにしてもらえるように頑張ります。
皆様のお力をお借りすることも多々あると思いますが、是非一緒に愛と誇り、そして笑顔が溢れる元気な富田林市にしていきましょう。
 

――最後に。
どうすれば、納さんのように前向きに、何事も楽しく、向上心を持ってアクティブに取組むことができるのですか?

「行動の軸」を意識すること

「何を軸に行動するか?」「何を軸に働くか?」が全てだと思います。
 
繰り返しにはなりますが、私は「行動力の高い公務員」と「発信力の高い公務員」という目標に向かっていくという軸がブレない限り、前向きに、迷いなく走り続けられているんだと思います。目標を持って取組むことが大事だと思います。
 
私自身もまだまだ若輩者ですが、これからの世代を担うさらに若い世代の公務員の皆さんには、ぜひ「行動の軸」を意識してもらえれば嬉しいです。
前向きに、何事も楽しく、アクティブにどんどんチャレンジしていきましょう!富田林市、大阪の魅力をどんどん高めていきましょう!
 

プロフィール>
納 翔一郎(なや しょういちろう:Naya Shoichiro)

平成22年4月、20歳(高卒枠)で富田林市へ入庁。課税課市民税係を経て、大阪府総務部市町村課へ2年間出向。現在、富田林市では市長公室都市魅力課と公民連携デスクを兼務。
都市魅力課では、富田林市の魅力創造や発信に取り組む中、平成29年からF C大阪との公民連携として取り組む市民参加型インターネットテレビ「富田林テレビ」のレギュラーナビゲーターとして、富田林市の魅力発信に全身全霊を捧げる。
富田林市の公民連携に関する総合窓口である公民連携デスクは、大阪府へ出向した知識・経験と人脈を活かし、自身の構想を約1年がかりで形にした組織。
 
令和元年10月のデスク立ち上げ後は、一般社団法人F C大阪スポーツクラブ(令和元年12月)、株式会社ジェイコムウエスト南大阪局(令和2年2月)との包括連携協定締結、明治安田生命保険相互会社(令和2年2月)との事業連携協定締結などに尽力、今後も富田林市の地域の活性化及び市民サービスの向上に資する公民連携の実現に向け日々奔走している。
 
行動理念「繋がりが新たな繋がりを生んで、そこから熱量が生まれる。公務員に熱量が生まれることで、地域に活力が生まれる。」を実践し、南河内の若手公務員が集まるチーム「M I R A I-H U B」代表、全国47都道府県の地方公務員と中央省庁で働く公務員で形成される「よんなな会」・「オンライン市役所」の運営スタッフ、さらには、「地方公務員ブロガー」として日々ライター活動も行うなど、熱量の矛先を無限に広げ、繋がりと活気を生む行動力高くバイタリティ溢れるアクティブ公務員。 趣味は、野球、フットサル、カメラ、音楽活動。
 
■参考リンク
富田林市ホームページ:都市魅力課
富田林市ホームページ:公民連携デスクとは?
富田林テレビ
納 翔一郎ブログ(地方公務員ブロガー 納 翔一郎~富田林INFORMATION×WORK×LIFE~)
MIRAI-HUB Facebook