• NEWS
  • おすすめ記事

高校生による「建築」に関する課題研究の最終発表会を実施【大和ハウス工業×布施工科高校】

(写真)大和ハウス工業株式会社と大阪府立布施工科高等学校の集合写真

大阪府と包括連携協定を締結している大和ハウス工業株式会社(本社:大阪府大阪市北区、代表取締役社長:芳井 敬一 氏、以下「大和ハウス工業」)が、社員の技術や知識・経験、SDGs、働きがいを伝えることを目的に、大阪府立布施工科高等学校(所在地:大阪府東大阪市、以下「布施工科高校」)の3年生に課題研究授業を実施している。

この課題研究は、大和ハウス工業本店の地域共生活動として、自ら手を挙げた社員が授業計画から講義内容までかかわる「公民連携」の取組みで、昨年度に引き続き1年間を通じて授業をした。今年度のテーマは「家族や身近な人々との生活や環境に気づき、必要とされる住宅設計を考え創造する人財のスタートラインをめざす」とし、5月から課題研究が始まった。

6月には大和ハウス工業のオープンハウス「まちなかジーヴォ」を訪れ、建物や家具のサイズを測り、図面に落とし込むことで寸法感覚をつかむフィールドワークを実施。9月にはこれまで学んだことを活かし、生徒自身の家を図面に落とし込み、問題点を抽出、そしてどのように解決するのかを研究した。

 そして令和5年2月2日(木曜日)、1年間のまとめとして最終発表会を「大和ハウスグループ みらい価値共創センター(奈良県奈良市西九条町4丁目1ー1)」で実施した。

最終課題は布施工科高校の教員をお客様と見立て、理想の暮らし方を叶えられる家づくりに挑戦し、インテリアを含めた自由設計に取り組んだ。発表会では、自身が作成したプランをコンセプトから説明し、工夫した点や研究を行う過程での気づき等を交えながら、大和ハウス工業社員や布施工科高校の教員に対しプレゼンを行った。

(写真)最終課題発表の様子

大和ハウス工業の社員は、生徒の自由な発想に「実際の現場ではやりたくてもなかなかできない自由な設計。もっといろんなアイデアを盛り込んでみても面白いと思います。」といった意見や、「図面を見てとてもリアルな設計だと感じました。柱や水回りを見ると工事が行いやすい設計になっています。」など、実務に応じた的確なアドバイスも伝えた。

1年間の課題研究を終えた生徒に対し、大和ハウス工業の社員から修了証書と記念品が贈られた。

閉会の挨拶をした、大阪府教育庁 教育振興室 高校再編整備課の職員は、「この短い期間でコンセプトから考えて、しっかりと形にすることが出来ていました。皆さんは1年間プロの方と接してきたことで、本物を知ることができたと思います。プロの方の捉え方、イメージの仕方などをこれから社会に出て、さらに身につけてください。」と話した。

また、発表会終了後、会場であった「大和ハウスグループ みらい価値共創センター」の見学会も行われ、施設のコンセプトである「最新の研究・知見、環境・設備技術やDX技術、SDGs対応の仕様とデザイン」の説明を交えながら紹介を受けた。

1年間取組みを進めた大和ハウス工業の社員は、本事業について「自分の身の回りに当たり前にあるものを見つめ直すことから、建築を考えることができることを体験してもらいたく、カリキュラムを作りました。生徒の皆さんから想像以上の反応や頑張りが見られて私も学ぶことが多い一年でした。これからも、今回の授業で気づいたことを大切にしてもらえれば嬉しく思います。」と話した。

各種リンク

大和ハウス工業株式会社
大和ハウスグループ みらい価値共創センター